小松マテーレ
ファブリック・ラボラトリー
[ fa-bo (ファーボ) ]

ファブリックをモチーフとした外装ファサード。
有機的で柔らかに張り巡らされたCABKOMAストランドロッドが、地震から建物を守ります。

fa-bo(ファーボ)の見学・体験

小松マテーレの歴史や最先端の技術を体感することができる見学・体験施設。
1968年に建設された旧本社棟を自社開発の熱可塑性炭素複合材料 「カボコーマ・ストランドロッド」 を用いて、世界で初めて耐震補強したユニークな建物です。 設計は世界的建築家 隈研吾氏が行いました。
施設内では、 世界的ファッションブランドにも採用された素材など約5万点の生地サンプルが並ぶアーカイブや繊維の歴史、 製造工程なども紹介。 また、 アップサイクルをテーマとした染色体験やオリジナルクッション作りなど、 繊維の世界を楽しく学んでいただけるワークショップも行っています。

日経アーキテクチュア特別編集版

日経アーキテクチュア特別編集版
「熱可塑性炭素繊維複合材 カボコーマ 」

日本製の炭素繊維は世界市場で約7割のシェアを占め、日本の国際競争力強化の一翼を担っている。石川県能美市で、この炭素繊維素材を耐震補強に使う試みが行われた。隈研吾氏ほか、共同による小松マテーレ・旧本社改修プロジェクトだ。 PDFPDFダウンロード

旧本社棟改修
プロジェクト

小松マテーレ ファブリック・ラボラトリー
[ fa-bo (ファーボ) ]

世界的建築家隈研吾氏設計、
炭素繊維素材を用いた世界初の耐震補強構造
~繊維会社が提案する新建材によるファブリック・ラボラトリー「fa-bo(ファーボ)」~

耐震補強材に熱可塑性炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド」を、世界で初めて耐震補強に用い、小松マテーレ旧本社棟を改築。エコ建材である超微多孔スポンジ状セラミックス基盤「グリーンビズ」をはじめ、建材としてのテキスタイルを合わせて提案し、ファブリック・ラボラトリー「fa-bo(ファーボ)」として生まれ変わりました。

意匠設計隈研吾建築都市設計事務所

構造設計江尻建築構造設計事務所

  • 小松マテーレ旧本社棟の耐震補強・改修工事にて、開発中の炭素繊維ストランドロッド(以下CFロッド)を耐震補強部材として用い、デザイン性のある耐震補強部材の可能性を考慮した提案を行う
  • CFロッド補強はあくまで+αという位置づけであり、在来型耐震補強によって要求されている耐震性能(Is=0.60)を満たす耐震補強を行っている

補強効果補強概念図

  • 外装CFロッドドレープと内装間仕切りブレース耐力壁による耐震補強を行った。
  • 地震時の耐力評価とともに、補強部材が既存建物に悪影響を及ぼさないことも構造検討の目的とした。
  • 補強クライテリアの目標値は次の通り → 外装CFロッド:3% 程度 / 間仕切りブレース耐力壁:10% 程度

補強の考え方

建物の耐震補強案のFu’=1.0相当の層間変形角(1/250)において、補強目標値を満たす様に補強を計画した。
補強概念図

外 装CFロッドドレープ

CFロッドの引張ブレース効果による、耐震補強提案であり、屋根レベルと地上レベル(基礎レベル)を繋ぐことで、建物全体の補強効果を得ることが可能
CFロッドドレープ

補強効果の検証

建物の耐震補強案のFu’=1.0相当の層間変形角(1/250)において、補強目標値を満足する様に補強を計画した。
X方向地震時のロッド負担引張力

X方向地震時のロッド負担引張力

Y方向地震時のロッド負担引張力

Y方向地震時のロッド負担引張力

内 装間仕切りブレース耐力壁

CFロッドを斜めにメッシュ状に配置した引張ブレース補強工法の提案であり、周辺の鉄骨フレームと既存躯体を緊結することで、CFロッドの引張抵抗による補強効果を得ることが可能
間仕切りブレース耐力壁
層間変形角1/250のブレース応力

層間変形角1/250のブレース応力

[fa-bo]プレス発表会・内覧会・落成式&懇談会

2015年11月13日(金)、発表会・内覧会・落成式&懇談会が行われました。

[fa-bo]
フロアマップ

INFORMATION

小松マテーレ ファブリック・ラボラトリー [ fa-bo (ファーボ) ]

所在地:石川県能美市浜町ヌ167番地 小松マテーレ株式会社 本社工場内
営業日:木曜日、金曜日、土曜日 ※年末年始、GW、お盆は休館
営業時間:10:00~16:00